第27回熊本県理学療法士学会
学会長 久保高明
(熊本保健科学大学)
第27回熊本県理学療法士学会を、熊本市北ブロック担当にて、2025年11月9日(日)、熊本保健科学大学(熊本市北区)にて開催いたします。
昨今、私たちはVUCAの時代に直面しています。新興ウイルスの流行、気候変動、災害、そして紛争など、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性が交錯する中、私たちの生活に多大な影響を与える課題が山積しています。また、2025年問題、少子化など、日本社会が抱える深刻な課題も多くございます。こうしたあらゆる困難な状況下にあっても、私たち理学療法士は、対象となる皆さまの幸せづくりへの邁進が求められます。また、近年、AIの台頭や予防領域の盛り上がりなどにより、理学療法や理学療法士は新たな可能性を秘めています。
さて、学会のテーマは「理学療法の深化と探求」です。チャールズ・A・オライリー氏は、企業の活動は「両利き(ambidexterity)」理論が重要で、「知の深化」と「知の探求」という両利きの活動が良いパフォーマンスを生むとしています。
このことを理学療法に当てはめますと、
・深化:理学療法の現状をレベルアップさせる
・探求:新たな理学療法を作り上げる
になろうかと思います。
本学会では、特別講演や教育講演、学生セッションを含む演題発表を通して、最新の知見を共有し、理学療法の「深化と探求」が展開されることを期待しています。また、2025年は世界理学療法連盟学会(World Physiotherapy Congress)が日本で開催される年でもありますが、これに負けず劣らず、熊本から日本の理学療法の「深化と探求」を進める、世界の理学療法のそれを進めるきっかけになることを願っております。
さらに、日本理学療法士協会生涯学習制度後期研修Eでのポイント取得セッション、日本神経理学療法学会熊本地方会による研究相談会なども企画しております。
準備委員一同、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
何卒よろしくお願い申し上げます。